ライフドア
社会保険労務士事務所

　

　

　

　

　賃金のデジタル払いとは、銀行口座を介さずに、資金移動業者が管理するキャッシュレス決済口座へ賃金を送金する仕組みです。資金移動業者は、厚生労働大臣の指定が必要であり、例えば、PayPay株式会社は賃金のデジタル払い（給与デジタル払い）への対応に向け、資金移動業者として厚生労働大臣の指定を受けるため、2023年4月1日付で指定申請を提出したと、４月３日に報道されました。

　あるアンケート調査によると、現時点で賃金のデジタル払いを希望する労働者は全体の１０％程度であるとされていますが、ユーザー（労働者）にとって給与の受取方法の選択肢や自由度が拡がることや、残高のチャージの手間がなくなるといった利便性の向上・キャッシュレス決済のさらなる普及促進にもつながることから、国としても今後強く推し進めていくものと考えられます。賃金を支払う企業にとっても、労働者の同意や給与システムの見直しが必要となるため、導入を検討される場合は慎重に準備をすすめていきましょう。